額縁裏側に紐などを結ぶための吊り金具を取付けますが、その時に注意すべき点をまとめてみました。

額縁には何種類かありますが 通常のポスターフレームデッサン額縁賞状額縁など構造が複雑でない額縁の注意点を上げます。

また 吊り金具には色々な種類がありますが 一応一般的な左右に1つづつの金具を付ける方法をご紹介します。

  1. 吊り金具の位置

    吊り金具は 上部から1/3に取り付けるのが 額縁製造では常識です。(図1参照)
    たまに、吊り金具を額縁の最上部に取り付けられる方がいます。
    壁にフックを付けて吊るした場合はさほど問題ないのですが、展示会などでワイヤーを使い展示された場合は、話は別です。

    吊り金具を額縁の上部につけ、その金具に天井から垂らしたワイヤーで吊るした場合、額縁下部が壁から浮いてしまいます。
    額縁は必ず壁についたフックに吊るされるという事がなく、ワイヤーで吊るされる事も想定されなければなりません。
    さらに展覧会(展示会等)で額縁を飾るときも展示される主催者は額縁の1/3に吊り金具がついていると想定して展示を進めていきます。
    変な位置に吊り金具がついてると金具の位置を移動しないといけない場合があるので 迷惑をかける場合があります。
    日展等の場合は 特別に金具の高さが決められていたりしますので 事前に確認されることです。
    特別なことがない限り、額縁はワイヤーで吊るされることも想定して 上部から1/3に取り付ける事をお勧めします。

    吊り金具の取り付け位置
    吊り金具の取り付け位置   図1

     

  2. 吊り金具を取り付ける木ビス(螺子)

    額縁に吊り金具を木ビスで取り付ける時に、プロでも良く起こすミスがあります。(図2参照)
    もちろんビスは長い方が良いので、長いめを使用します。
    その時 額縁の厚みより長いビスを使い、額縁の化粧面に穴を開けてしまうという失敗です。

    目安としては 賞状額の場合は10mm以下のビスを使用してください。
    デッサン額縁(吊り金具のビスが一か所4本まで)の場合は 13mmでも大丈夫です。
    厚みに余裕がある場合はそれ以上でも もちろん問題ありません。
    もう一点ですが 長さを図って大丈夫だと思っても、ビスが枠の厚みより1~2mm短いと安心していると 表面の仕上げ材をビスが押し上げて割ってしまう事が有りますので ご注意ください。

    額縁の枠とビスの関係
    額縁の枠とビスの関係  図2

    今お伝えしたビスの長さの目安は、一般的な大きさの額縁で 大型(重さによります)の額縁で吊り金具に6本以上のビスを使用する場合は さらに大きなビスを使います。

    大型の額縁に吊り金具を付ける場合は 付属のビスを使用する前に必ず 額縁の表面にビスの先が出ないか厚みを確認してから取り付けてください。

    次回は 構造が少し複雑な 油絵額縁の吊り金具の取り付けについてご説明します♪